Ocean Lounge

クルーズの航路変更は、天変地異などの自然現象による他、時事刻々と変わる世界情勢によっても起こり得ます。
ピースボートは国際交流を目的としたNGO団体であり、航路の変更は予定された交流プログラムや支援活動などにも影響を及ぼしかねず、情報を収集し変化に注視しており、商業クルーズの飛鳥などと比較され、決断が遅いのではという声も聞きます。
初クルーズだと、航路変更にともない寄港地が変わってしまったときのショックは計り知れないものと推察されますが、それにより与えられたチャンスをも諦めてしまうのは早計ではないでしょうか。

過去乗船した地球一周の旅では、92回でオバマ政権下NYからキューバの土を踏み、101回ではトランプ政権により再訪を阻まれましたが、僕は船内で急遽寄港が追加されたジャマイカのパロティー湾（Parottee Bay）にある、地元ボートでしか行けないユニークなペリカンバー（Floyd’s Pelican Bar）の存在を知り訪ねました。
またこのときは、船内でも来訪者によるレゲエ演奏があったようです。
長期航海では日々変化する世界情勢を目の当たりにして、自身の行動力や決断力が磨かれるのではないでしょうか。
クルーズは縁、是非ともその過程も大切に素敵な発見、巡り合いを楽しんで欲しいと思います。

※ 92回には当初ポートサイド、イスタンブールへの寄港が含まれておりましたが、治安情勢を絡み大幅な航路変更があり、アイスランドへの振替寄港とクルーズ船上でのオーロラ鑑賞が企画され、成功を納めました。