February.25.2021

Fake

若者は向こう見ずと考えるのは、無謀なことをやって来た世代の、思い込みに他ならない。
少なくとも僕の友達は、コロナウィルスの後遺症を昨年の春から認識して警戒していたし、レンタカーを契約して命を預かるときは、最も手厚い補償を受けられる保険に加入している。

January.13.2021

MSC Bellissimaがやって来る?

MSCクルーズは、世界有数の海運会社であるMediterranean Shipping Companyの一部で、スイスのジュネーブを拠点とし、イタリアのナポリで1960年に設立されたLauro Linesが、商標を変え1989年に買収されたものである。

MSC Bellissima(171,598 GT)は、MSC Grandiosa(181,541 GT)と共に、2019年にフランスのアトランティーク造船所で建造された。
船形は2017年建造のMSC Meraviglia を踏襲しているが、Amazon Echoに似た、7つの言語に対応したバーチャル・パーソナル・クルーズアシスタント(人口知能)、Zoe(ゾーエ)をクルーズ船で初めて実用化、全キャビンに備えた。(※ 現在のところ日本語でのサービスはありません。)

新型コロナウィルスが全世界を巻き込み、未だ終息が見通せない現状では、海を越えたクルーズはリスクが高く、自国で始まり終わるクルーズのほうが現実的ではある。

21世紀のメガシップは、移動の合間に娯楽を楽しむ交通手段から、海上に生活のための機能を集約した生活圏を形づくる、従来の船旅とはコンセプトを異にする。MSCは、日本に配船される外航客船会社として初めて、日本海事協会(ClassNK)における衛生と安全に関する認証を取得、4月からの日本国居住者を対象にしたサービスを目指している。

邦船各社は昨年11月よりクルーズを再開しましたが、残念ながら他の旅行手段と比較した場合に競争力があるとは言い難く、COVID-19の状況に対応するためのコストの上昇を加味しても、関係者を招待しての派手なお披露目など、一考を要すると思うのは僕だけでしょうか。

January.03.2021

2021.MyNudies

November.03.2020

Tokyo Bay excursion

東京の都心と伊豆大島~神津島を結ぶ東海汽船の定期貨客船※1.新さるびあ丸(3代目 / 6,099t)の就航(6月25日)を記念して、上り便が横浜・大さん橋に寄港する土・日に、1,000円(新船就航特別価格10/3〜11/15)で東京・竹芝桟橋までの船旅を満喫する東京湾夜景クルーズ(所要1時間半~2時間 / 東京西航路を大型船舶が航行して航路管制を受けると、着時刻が変更されるため)が、SNSへの投稿などから、人気になっています。

着地の竹芝~浜松町・大門周辺には、リモートワーク機能が充実した、スタイリッシュでリーズナブルなホテルも多く、休日はビジネス需要が減るため、直前にsurprise料金をGet、※2.Go Toトラベルも、東京が10月1日より対象に加わったことによりキャンペーンが適用され、1泊しました。

翌日は、3月14日に暫定開業した高輪ゲートウェイ駅を訪ね、Go Toトラベルキャンペーンの地域共通クーポンにて、羽田空港内のCafeでランチ、横浜を代表する鶴見つばさ橋と横浜ベイブリッジを渡るKEIKYU高速バスにて発地に戻りました。

※1.)カラーリングは美術家の野老朝雄氏が幾何学の原理を用いてデザインし、TOKYOアイランドブルーと呼ばれる藍色を用いている。

※2.)新型コロナウイルス感染症緊急経済対策の閣議決定に基づく国土交通省所管のサービス産業消費喚起事業

Rainbow Bridge and Tokyo Tower
With the motif of a first class cabin, the headboard and desk are continuous.
Takanawa Gateway Station
Designed by Kengo Kuma
(隈研吾氏デザイン)
Pay attention to the sign on the cup that goes up to Starbucks coffee. The store specializes in business use.

August.19.2020

MS Riviera

オーシャニアクルーズ、2002年にマイアミで設立された新しい形のラグジュアリーなクルーズを手掛ける会社で、食にこだわり、上質な装飾が施されたキャビンは魅力的であるが、無機質な外形は馴染めず、今まで二の足を踏んでいた理由があった。(もはやクルーズ船に、オーシャンライナーのような造形美を求めること自体間違いであるかもしれない。)

2014年にはリージェント・セブンシーズ・クルーズとともに、世界三大クルーズラインと称されるノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングスの参加に入り、競争力の強化が図られ、コーディネーターに旅行作家の喜多川リュウ氏を起用していることでも知られる。

新型コロナウイルスは、思わぬサプライズを生んだ。
オーシャニアのキャビンは二人ベースであり、一人でキャビンを占有した場合、二人で使用する場合の一人当たり料金の200%が課せられるが、チーク材を敷いたプライベートベランダや、フルバスタブと独立したシャワーブースの付いたバスルームを有する、26㎡のゆったりしたステートキャビン(※1. Oクラス船の場合)が、2021年に実施されるクルーズを対象に、120%の料金で体験できる期間限定のキャンペーンが始まった。
しかもベースとなる料金は、世界でクルーズ船の運航停止期間について延長が求められた4月以降、低い水準で推移しており(※2. 北米でBrochureに表示の料金で取引されることはまずありませんが)、これは試してみるいい機会であろう。

※1) 表題のMS Riviera(66,172GT)は、夏季、地中海に配船される、太平洋上のマーシャル諸島を置籍とする客船で、基本設計を同じにしたシリーズに与えられた呼称がOceania Class(Marina、Riviera)であるが、船名にはヨットや航海に因んだもの(ルーマニア語やマルタ語の場合もあり)が多く、船社名を冠し、Oceania Rivieraと称されることも多い。

※2) 定員ベースのキャビンの実勢価格(最も割引率の高いキャンペーン料金)は、カテゴリーBを例にすると1泊あたら$300〜400で、この金額の設定はある意味、サービスの質を維持する姿勢の現れと言えるでしょう。

March.03.2020

MS Nordstjernen

昨年、ベルゲンを訪れたとき、港の歴史地区に、小さく、黒い客貨船が1隻停泊していたことを覚えてはいるのだが、あまりの人だかりに残念ながら写真などは残っていない。
その船が、1956年生まれのノルウェーの国家遺産、ノールチャーネンであったらしいことを知ったのは、つい最近である。

ノールチャーネンは北極星の意味を持ち、ベルゲン汽船により、ドイツ、ハンブルクのブローム・ウント・フォスで建造(造船番号787)され、フッティンルーテン(ノルウェーの公共沿岸サービスを指し、運営会社としてのフッティンルーテンASとはここでは区別する)に長年使用された全長80.77m、総トン数2,191トンの単発機関を搭載した船である。

装飾はノルウェーの有名な芸術家、Paul Rene Gauguin(ポール ゴーギャンの孫)が手掛け、サロンデッキの旧ファーストクラスラウンジやレストランのバルクヘッド(仕切り)、階段ホールなど、1956年当時のスカンジナビアの見事な木彫りやセラミックアート、絵画を見ることができ、古い照明器具さえ機能している。
カフェの前方キャビネットには、幾つかのオリジナルのベルゲンライン※1)の記念品がディスプレイされている。
オープンデッキにはチーク材を敷き詰め、レセプションパネルにはマホガニーが使用されている。

当時のフッティンルーテンの船の大きさは約1,000tであったから、ノールチャーネンは、1980年代に大型旅客貨物船が使用されるまで、1964年建造のMS Lofoten(2,621t)と共に、ノルウェー西岸航路を代表する船であり続けた。
1983〜84年にBergenの造船所で行われた改装では、メインエンジンが交換され、同時にFirst ClassとSecond Classを廃止、バス・トイレを持たない客室の多くは現在のクルーズ船と比較して小さく、キャビンを71室(おおよそ13㎡〜3.5㎡)に再構築して、D・Eカテゴリーを除くすべてのタイプのキャビンに専用シャワー/トイレ設備が追加された。

2012年にVestland Rederi AS※3)が船を購入したことに関連してノルウェー文化遺産局は、1950年代の船のデザインの傑出した例として保護し、また2013年、ポーランドのGdańsk(グダニスク)の造船所で修理を受けた際、ファンネルの塗装がベルゲンラインのカラーに戻された。
本船はIce Class 1C※2)の耐氷船であり2015年から、毎年夏に、元の所有者であるフッティンルーテンASにチャーターされ、北極圏の北に位置し人の住む最北の島といわれるスピッツベルゲンを起点に、スバールバル諸島の自然に親しむ短期のクルーズを行っている。
※1)高級クルーズとして語り継がれるロイヤル バイキング ラインの最初のパートナーでもあり、同社1番船のロイヤル バイキング スターのオーナーでもありました。
※2)0.4mの厚さの氷がある海域を航行可能
※3)Vestland Marine Sp. z o.o.のブランドであるVestland Classicは2019年に、ノルウェーの海洋高校で訓練船としての役目を終えたSjøkurs(元MS Ragnvald Jarl / 造船番号789)を取得、改装を計画していると伝えられている。同船は姉妹船であるが、ファンネルやマストのデザイン、配置が異なる。

僕は過去に、ストックホルムのベルクスンド機械工房で建造され、夏季の間、ストックホルムからサウザンド諸島を巡る航路に就航している M/S Waxholm IIIという船に乗船しましたが、定期船で周遊する乗客はその昔、船に戻る時刻を汽笛で知り、本船も幾つかの島で、出航5分前に汽笛合図がありました。(1939年公開のめぐりあいという映画では、この汽笛合図が別れのシーンで使われています。)
この船は1961年まで使われた後、1992年〜1994年にかけ改修され、スウェーデンの文化を伝える航路に復帰しました。
アッパーデッキのラウンジとダイニングルームの一部は1903年からのオリジナルです。

September.12.2019

Spirit of Discovery/ 6

Rogaland(ローランド)県の県都であるStavanger(スタヴァンゲル)市は、人口約11万2千人の、ノルウェーで4番目に大きい都市である。

世界の自然の驚異のひとつであるPulput Rock(プルピットロック=プレーケストーレンとも呼ばれる)は、リーセフィヨルドの崖の一つで、水面からの高さは垂直で 604メートルになる印象的な一枚岩で、頂上はおよそ25m四方の正方形になっており、「演説台」を意味する名前の「Preikestolen」はこの形状から来ている。

天候は変わりやすく、往復7.6キロの歩行、高低差は334m。
本船の乗船資格は50歳以上、平均的にはそれより高齢の方が多く、正直こんなハードなexcursionを計画して実行できるのか?という不安をよそに、9日、ピクニックランチのリクエストフォームがキャビンに届き、驚きました。
サンドウィッチに使うパンの種類や具材、付け合わせに至るまで、ひとりひとりの好みに沿って用意してくれるって凄くないですか。

そして一昨日は、FiskepirenからTauまでRute1022の※Norled Ferry(所要約40分)に乗船、風光明媚な田園地帯をPreikestolhytta(プレイケストヒッタ)まで30分ほどバス移動してPreikestolen(プレーケストーレン)の駐車場に到着、そこからの探索はガイドも付かず自由であり、さらに驚きました。
なるほど、時間に縛られ、人にペースを合わせる必要がないのですね。かなり高齢の方も、景色の良いところまで行きランチを広げ、楽しんでおられました。

※2013年、ポーランドのRemontowa造船所にて建造された低抵抗船体採用のLNG船、RYFYLKEに乗船、ディーゼルを搭載しておらず、環境に優しいだけでなく、水澄しのように、静かで乗り心地の良いことにも驚きました。

スタヴァンゲルにはこの他、第二次大戦において、ドイツ軍がノルウェーに侵攻した歴史を辿り、航空機歴史博物館を訪ね、現存するBf109(メッサーシュミット)を見学するツアーなどもあります。

①Gamle Stavanger
18世紀と19世紀の初めに建てられた(または復元された)木造の建物で構成されており、ノルウェーの町並み保存、修復活動の礎であり、複数の賞を受賞している。
②Norledにより運航されるMF/RYFYLKE(長さ123.11m、最大幅18.14m、3,999t)は、Ryfast(建設中の海底トンネルシステム)の完成により、Borealが取得し、バッテリー運転に変換される見込みです。
③
④頂上において霧が発生してしまった。
⑤このチョイスはFormal dayでもなければ、予約も必要ありません。
 Appetizer
Caviar and lemon sour cream
キャビア、レモンサワークリーム添え
⑥僕は残念ながら写真で香りや味を伝えることは出来ません。
 Main dish
Lobster thermidor
ロブスターのグリル、ディジョンマスタードソースとコニャックで香りづけしたグリル
⑦旧Dover Marine station.
その昔オリエント急行などのロンドン-パリ間の寝台列車(The Night Ferry)は、Compagnie Internationale des Wagons-Lits(CIWL)の運営する連絡船で海峡を横断していました。
⑧Spirit of DiscoveryとSAGAの送迎サービス
  • Local time September 11 (Wed) 17:56

September.09.2019

Spirit of Discovery/ 5

クルーズにおける現在のグローバル化は、実態は資本主義大国アメリカの進出である。
例えばキュナードやP&Oは英国ブランドを残してはいるが、あのようなメガシップでのクルーズを、古き英国人は好んでいない。
EU離脱の意思表示は、そのようなグローバル化の名のもと、自分たちの伝統文化が奪われようとしていることへの抵抗であろう。

SAGA Cruiseは1996年に創設され、翌1997年、元キュナードラインのSagafjordをSaga Roseと改名してオペレーションをスタートさせた。
2004年には元VistafjordのSaga Rubyをフリートに加え、クラシカルなスタイルの英国ブランドとしての地位を確立した。
2011年には引退したSaga Roseに代わり、Hapag-Lloydの名船Europe(3代目)を、Saga Sapphireとして就航させた。
同船の建造は、GermanyのBremer Vulkanであり、Spirit of Discoveryのドイツ建造に繋がったのではなかろうか。
ただBremer Vulkanは1996年に財政難から破産しており、最後の竣工は1997年にTEUに納めたコンテナ船であった。

かつて客船はその国の文化を示すものであった。SAGAのfleetの船籍は、語るまでもなくLondonである。

  • Local time September 9 (Mon) 14:00

September.08.2019

Spirit of Discovery/ 4

ベルゲンに入港して午前中、石造りの外観が立派な鉄道駅や、中世ノルウェー建築の代表として世界遺産に登録されたブリッゲン地区などを自由にまわり、近郊のGarnes(ガーネス)からMidttun(ミッドタン)まで、Norsk Jernbaneklubb(ノルウェー鉄道協会)によって運営される保存鉄道に乗車した。

牽引する蒸気機関車Type18c、№255は1913年にHamar Iron Foundry(ハーマー製鉄所)で製造され、1981年から1993年にかけて、ボランティアにより修復された。
teak carriagesと呼ばれるチーク材を用いた4両の客車は、1921年~1938年の、鉄道黄金期の間に製造されたものである。

この線は1883年に1067mm軌間で開通し、1904年に標準軌(1435mm)に改軌され、Bergen (ベルゲン)からVoss(ヴォス)までの鉄道の一部を形成していたが、Ulrikenトンネルの開通により1964年に閉鎖された。

Garnes駅の住所はTunesveien 8、NSB(ノルウェー国鉄)新線のArna駅から92、95、200、201のバスを利用し、Garnes VGS Garnesstølenのバス停で下車するとあるが、時間が許せば蒸気船D/S Stord I でのfjord周遊がセットされたBergen Heritage TourというSunday tourに参加してしまう手もある。本年のSteam Railwayの運行予定は6月16日から、9月8日までの日曜日のみで、今日はSAGAの乗客のための特別運行のようである。

①Skoltegrunnskaien Cruise Ship Terminal
②Bryggen(ハンザ同盟のウォーターフロント)
Skoltegrunnskaienからは700m
③人々が動物を犠牲にして自然を略奪していることを風刺したStreet Art作品”Rain”
panda receiving a text message from a girl. It could say “Sorry, but the world isn’t big enough for the both of us.”
※スマホを持つ少女とパンダに注目。
④Bergen stasjonは1913年開業、建築家Jens Zetlitz Monrad Kiellandによって設計された。
LRT(Light Rail)は2010年に開業、基本の5分割された車体(105.58ft)に2つのモジュールを組み込んだ7車体の編成長は42m(138ft)ある。
⑤the Old Voss Steam Railway
Garnes stasjon
⑥passenger cars
外装はすべてチーク材
⑦
⑧
  • Local time September 7 (Sat) 21:00

September.05.2019

Spirit of Discovery/ 3

昨晩はホテルでH氏と合流し、ギネスをご馳走になった。
現地に来て、見えてくることがある。

SAGA Cruiseは正統派の上質な英国式クルーズに特化(フォーマルデーのタキシード率が非常に高い)し、乗船資格を得られる年齢を原則50歳以上(有資格者の付き添いなど、多少の例外はあります)としているが、今、次の世代への継承という課題を抱えているのだという。
確かにドーバーのターミナルに設けられたラウンジにて乗船を待つGuestは皆活き活きして見えるが、現役富裕層というよりは、年齢層が高いことが伺える。

やがて船内に迎えられると、外からは気づかなかった、とても丁寧な造りに目を奪われた。
例えば、クローゼットには、隙間防止加工が施されており、引き出しも滑らかでガタつきなどはない。
ステアは、膝への負担が配慮され、今までのクルーズ船より段が低く、傾斜が緩やかだ。手摺には、木が嵌められている。

この船のGuestは騒々しい船内を好まないので、カジノは設けず、パブリックスペースでは一見無駄と思えるような隠れ家的なスペースを、あちこちで発見することができる。
マイヤー・ヴェルフト(Meyer Werft[ドイツの造船所])を選んだ理由が、クオリティの高さであるというのもうなずける。

Art the collection
The right side is the port of Britannia Lounge (Lido Deck), and the left side is the starboard side.
The view is reversed because we looked from the bow toward the stern.
Saga World (Promenade Deck)
  • Local time September 5 (Thu) 15:00

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