May.25.2025
汐首岬第1陸橋
戦時中の資材難から未成線となった戸井線(函館本線五稜郭ー戸井間29km)。ほぼ完成していたアーチ橋は、入手困難な鉄桁に代わるものとしてコンクリートのみで構築され、戦後工事が再開されることはありませんでした。ここに軽気動車を描きました。
橋梁のスパン6.3m、レールバスの全長は10.9mです。
昭和30年代に北海道の閑散線区向けに開発されたレールバス「キハ03」は、現役時代の画像がほとんど見当たらず、合成が困難であることから、生成AIにレールバスの仕様を伝え、昭和中ごろの地方交通線のイメージに近づけました。
無筋アーチ橋(8連、全長52.8m)のオリジナルも載せておきます。
このアーチ橋はコンクリートのみで強度的に十分な構造体とするため、1区分づつ凝固してから次の区分の打設を行うブロック工法が用いられ、路盤に浸透した雨水が、継ぎ目から染み出す仕組みであるとともに、温度変化によるコンクリートの凝縮から、コンクリートに亀裂を生じさせないような工夫がされております。
Trackback URL
Trackbacks
Comments
Comment