July.03.2006
今日は何の日?
船は左舷(進行方向の左手)で着岸し、荷物の積み下ろしや乗下船を行うというのがならわしでした。
これは帆船時代、オール(舵)が船尾の右側にあったため、傷をつけないためだと言われています。
このため左舷はportside、右舷はかじとりのsteerが訛ってstarboardsideと呼ばれています。
航空機は船の流れを汲んでおり、portsideから搭乗しますね。
現在のクルーズ客船は寄港地の着岸においても公平を重視し、左右どちらからでも乗降可能なつくりになっています。
1989年の今日、礼文島香深港に一隻の真新しいクルーズ客船が入港しました。
おせあにっくぐれいす5,218tです。
オランダのヨットデザイナーチーム(STUDIO ACHT)の設計したこのプライベートヨットタイプの客船は乗降口を4デッキ右舷側に設け、左舷で着岸することは極めて珍しいことでした。
お寄り下さり、有難う御座いました。
船に纏わる話、味があって、面白いですね。何にも共通しますが、現在の姿、慣習に到る迄には歴史的背景を持っているものですね。
Posted at 2006.07.18 05:59.54 by エイブ