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February.25.2012

序章

南極について私たちはどれだけのことを知っているのだろうか。
勿論、地質学者や生物学研究者などはそれぞれの専門分野に於いてたくさんの知識を蓄えているに違いない。
なのに何故か南極の歩き方などというガイドブックは私の手元には存在しない。
仕方なく出発まで約半年間、CruiseのDestinationについてインターネットの力を借り自分なりに学習した、いや、そのつもりであった。
しかしクルーズ3日目にしてDrake Passageを抜けたところから、日本から持参の地図や知識は全くと言っていいほど役に立たないものであることがわかった。
何故なら、南極は生きたDestinationであり、expeditionはその時々の浮氷や気象の状態を見極め、多様な生物を求め舵を取り、時には地図で見つけられないほど小さな島への上陸を試み、自然が許す限り南緯限界を目指すからだ。
私はうかつにもいつの間にか定期船のようなCruise linerによるCruiseのみをクルーズであると捉え、本来のクルーズの楽しさを忘れかけていた。
Antarctic Fur Seals通常だったらPilotを必要とする狭いPassageの通過も南極に於いては船長1人の肩にかかっている。ここでは電子海図は役に立たず、昔ながらの紙の海図と船長の経験が物を言う。あまりに船長の負担が大き過ぎるということから、副船長は必ず2人乗船する決まりがある。(Officers listでは1名はIce pilotと記載)
クルーズは経験豊かなCaptain E GARCIAと優秀なExpedition Leader Nicolas(共にFrench)のもと、すべての探検家(Passenger)が協力し合わなければ成し得ない、これぞAntarctic expedition Cruiseの醍醐味である。

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