March.31.2013
春の嵐
ふじ丸が誕生した1989年を我が国のクルーズ元年とすると、今年(2013年)は第二のクルーズ元年(新・クルーズ元年)であるらしい。
最初のクルーズ元年が日本における本格的外航客船”ふじ丸”の誕生から始まったのに対し、第二のクルーズ元年は船のLCC(Low Cost Carrier)とも言われる外国船社の日本市場参入による開国であり、BS放送を始めとする世間の関心度も追い風となり、飛鳥Ⅱの出航が木曜の夜、21時であったにもかかわらず、くじらのせなか(大さん橋国際客船ターミナルの屋上の愛称)には大勢のお見送りの姿があった。
僕は流行とは逆に最近は船に乗れる機会が減少気味であるが、30年にわたりクルーズの普及に努め、本ブログ執筆の数々のユニークな企画を創案し、業界大手の座を手に執行役員として活躍されたH.S.氏が定年をお迎えになるにあたり、飛鳥Ⅱでパーティがあり、お誘いをいただいた。
噂では運航会社はクルーズ料金(一人当たり)の割引はしないが、通常より少ない人数(500名位)で貸切したようだ。つまり、全員にバルコニー付き以上の客室が与えられるという贅沢なものであった。
ところが僕は少々変わり者で、あえてバルコニーの無いPromenard Deckのステートルームにしていただいた。
3月29日朝9時頃に一番下のデッキの私たちも下船、連続乗船される方には鎌倉観光がオプションで用意されたが、母港横浜の観光・商業施設はそのほとんどが下船時オープンしておらず、一考を要する。
この日は自宅に帰らずブルク13で映画を観賞し、残り3日となったパンパシフィックベイホテル東急横浜(4月1日より名称変更)に泊まり、翌30日はOcean Dream(formerly Tropicale / 35,265t)の入港をベイビューのバルコニーにて確認して再び大さん橋に向かった。
NGO(Non-Govermental Organaizations / 非政府組織)ピースボートが使用する客船の見学会であるが、今回の申し込み(参加証配布)は主催者のお話では約1万人に達しており、これも平成のクルーズ元年を裏付ける証であろうか。
船内が過去に見たこともないほどの混雑であったことは言うまでもないが、わがままな見学者に嫌な顔せず頑張っているボランティアスタッフやクルーに賛辞を贈りたい。
見学中に何故かクイーンエリザベスやタイタニックなど場違いな話を持ち出す人が多く、タイタニックの時代は客船が殆ど唯一の国際的な交通手段であり、各国は国威発揚の場として客船のスピードを競い、より贅沢な、美しい客船を世に送り出したのである。
それは要務で渡航する各界のエリートや富裕層と言われる人達が利用するに相応しかったが、同時に大量の移民や一般渡航者との間には厳格な等級制が採用されていたことが悲劇を招いたわけだ。
ピースボートは社会的地位や学歴、資産の多さで人を差別することはなく、若者限定99万円~に対し129万円~で参加する人生の先輩は、意識しようがしまいが若者が旅に出る機会を与えるという形で応援し、自制を持って楽しむのが良く、一様に理解を求めることは難しいであろうが、成功しているモデルではなかろうかとおもう。(前使用船Oceanicは以前Big Red Boatの名で親しまれた名船であり、NYなどでは見物人も多かったと聞く。)
Ocean Dream(2012-2020)
Mr guy92 様へ
ブダペストからアマディラ乗船しています
欧州の川は大きいですねリバークルーズが盛んな訳が解りますよ
海の船とは一味違った楽しみがあるようです
乗船客は120人程でスモールシップの濃厚な味わいができます
揺れる事なく静かで家族的な雰囲気です
デッキからは古城や教会が見え欧州の絵画を見ている様です
桜は有りませんね
それでは・・・日々是 欧州名画
Posted at 2013.04.15 01:14.01 by Cptain七右衛門
captain七右衛門さま
おはようございます。
リバークルーズへのお誘い、ありがとうございます。
Silver Windは短い航海だなぁと思っておりましたが、あとに控えていたのですね。
Posted at 2013.04.15 08:33.07 by guy92