Home > 1月, 2016

January.10.2016

地球一周の夢に向けて-4

92nd Global Voyage/ Manzanillo2015年夏の日韓クルーズ後、我が家は老朽化による建て替えに着手し、仮住まいに移りました。
地震などの災害に強い家にすることが数年前より懸案となっており、具体的には昨年2月に設計が始まり、7月に契約を結び年内の完成を目指しましたが、諸般の事情から着工が遅れ、それでも年末・年始を働いてくださった大工さんのおかげで、本年1月に引き渡されます。

第92回クルーズを決めたのも、この時間を差し引いてのことでした。
ところが母はいつからか偏食や夜更かしなど不安定な生活を常とし、中でも炭酸水を好み過剰摂取すると食事を欲しがらなくなる傾向があり、度々助言をしていました。

大病院から地域医療への移行が政府指導で進められる中、地域医療は人手不足であり、6月には貧血の兆候が現れていましたが、母が倒れ、大病院からの紹介状要請を受けるまでデータは見過ごされ、専門機関での検査を勧めるなど、適切なアドバイスが得られませんでした。

にもかかわらず暑い夏を乗り切れたのは、Peace boat船内での和食や韓国料理を中心としたバランスの取れた食事と、規則正しい生活によるところが大きかったのではないでしょうか。

とくに食後のコーヒー、紅茶は、鉄分の体内吸収を妨げるため貧血の者には好ましくないようで、カサブランカで飲む香り高いコーヒーがお気に入りであったため、ほかを控えたことも幸いしたようです。

January.09.2016

地球一周の夢に向けて-3

一般に我が国の募集型企画旅行におけるクルーズキャンセル料の発生時期は海外のそれと比べ消費者に手厚く、旅行会社の円滑な業務を妨げている要因のひとつとも言われる。

8月末、JGより特約を付した一通の案内が届く。

プログラムに参加すると、キャンセル料の発生時期の如何に関わらず契約を解除した場合は5万円を支払わねばならないが、キャンセルがなければ10万円分のオプショナルツアー優待券を手にすることができる。

最初からキャンセルするつもりの人は1円だって支払いたくないであろうから、なかなか上手い提案である。

この恩恵を受けない理由はなく、仕事は3月で区切りをつける意思表明をしており、少なくとも10月14日のOP受付時点ではとくに記すべきことはなかったと言っていいだろう。

92nd Global Voyage/ Santoriniしかしそのわずか4日後、母が再生不良性貧血とわかり、入院、退院、介護宣告というシナリオに描かれた高齢者医療の現実に直面することになる。

January.07.2016

地球一周の夢に向けて-2

7月中頃にオプショナルツアーの案内冊子が我が家に届き、9月に入るとピースボートの企画するツアーを主催・販売するジャパングレイスによる全国説明会が東京本社(高田馬場)を皮切りにスタートした。
このイベントはベースとなるクルーズ料金の全額支払いが済んでいる人を対象にしているが、初日の9月4日はおよそ二十名が参加、顔合わせした。

先ず各地域を担当するスタッフから挨拶および自己紹介があった。
本題に先立ち、すべての寄港地において一般的なオプショナルツアーを取り入れた場合の第92回における予算の目安は約38万円であるとの試算発表が、わかりやすかった。
若者の場合平均的投資額は約10万円であるらしい。

92nd Global Voyage/ Suez Canal第92回クルーズはピースボート史上最多と言われる25の地域への寄港を計画し、ひとつひとつの寄港地を紹介するには時間は限られたものであったが、船の停泊候補地から主な都市や見所へのアクセスに関しては地図や現地写真の投影など視覚的な工夫が見られ、自由行動を計画される方を後押しする配慮が感じられた。

ショートクルーズでは幾つかの寄港地活動について事前に独自手配を試みたが、地球一周ではスケジュールの調整などが生じた場合のリスクが高まることも考慮しなければならない。

January.06.2016

地球一周の夢に向けて-1

92nd Global Voyage/ Cochin地球一周のコース発表および募集の開始は、通常出航の1年半以上前であり、この計算で行くと申し込めるクルーズは早くて2017年春以降になるはずであった。
早期割引もさることながら、母の足を考慮すると、ユニバーサルキャビンが不可欠であり、時間がかかると考えたからである。
第92回クルーズは2016年8月18日(木)に横浜を出航して、地球の北半球を104日間で一周、スエズ・パナマの二大運河を航行し、途中、ポートサイド(エジプト)とイスタンブール(トルコ)への寄港が予定されていたが、中東情勢の変化に伴い実施が困難になったことから、募集は一旦白紙に戻されていた。

地球一周に先立ち、Peace&Green Boat(2015年8月実施)を申し込んでいたのが幸運であった。
新たなコースで実施の決まった第92回クルーズは、前述の経緯もあり、リピーターから順次受付された。

2015年5月の最終日、日曜日にも関わらず僕はPBに電話した。販売、管理業務を行うJGとも連絡が取れ、良い回答をいただいた。
決断の決め手は、アイスランドのオーロラベルト(オーロラ発生多発地帯)に、たっぷり5泊6日間滞在し、海からオーロラを観測するというクルーズの独自性であった。
一方、カリブ海では過去10月にサンディ(Sandy)、ミッチ(Mitch)などの大きなハリケーンが発生しており、これは運に任せるしかない。