May.07.2016
地球一周の夢に向けて-9
中学生のとき、通学途上にあった図書館で「SOSタイタニック」という本を借りて読んだ。
当時、横浜港に来航していた客船は概ね1~2万tクラス、4万6千tの客船は想像を越える大きな船として心に刻まれた。
やがてチャンスが訪れ、’93年、Regal Princess(初代)でアラスカをクルーズする。
この頃は7万tクラスの客船が世界に数隻しか存在せず、そのうちの1隻であった。
しかし、スタイリッシュな当時最大級のメガシップは意外にもクルーズとしての印象は薄かった。
その年の暮れ、今度は少し安い、Golden Princess(初代)という、元Royal Viking Skyをリメイクした、2万8千tの中古の船に乗り、メキシカンリビエラクルーズに出た。
この船はオーナーや運航会社が幾度か替わり、一時的な用船であったためかメンテナンスはあまりよくなかったが、北欧の白鳥と称された名船だけあり、レイアウトが良く、素晴らしい走りっぷりであった。
この時、自分が求めているクルーズとは、単に浮かぶホテルではないことを知った。
以後、数えきれない程の客船と縁を持ったが、大きな客船でも海との距離を身近に保てるスリムな船形、低いデッキのキャビンを好みとしている。
今も昔も巨大化は、定員を増やすことにより1人当たりのコストを下げることを主な目的としている。
だから、どんなに大きな客船でも、標準キャビンの大きさは中型客船と同等か、それ以下なのだ。
Ocean Dream、ちょうど良いサイズである。
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