May.08.2016
地球一周の夢に向けて-10
クルーズエリアとしてのエーゲ海に憧れを抱く人は多いだろう。
だが今から二十数年前は、クルーズそのものに参加する日本人も少なかったが、エーゲ海クルーズは憧れる人の数ほどは売れなかった。
ピレウスを起終点に、ギリシャ船籍の古い船しか就航していなかったことも一因であろう。
あるとき旅行会社にクルーズのパッケージを申し込んだが、人が集まらず催行中止の知らせがあった。
そのとき、自分達だけで行くことを勧められた。
まだ若かったし、個人手配で旅行する第一歩になった。
運航会社は今はなきEpirotiki Line(エピロティキライン)で、Peace Boat初の地球一周(1990.11.01~1991.01.29)もこの会社のOceanosという船だった。
僕が選んだのは当時提携関係にあったNCLより購入したTritonという、14,155tの船である。
この会社は事故が多く、船を沈めて保険金を得ているという噂が囁かれており、’91炎上したPegasus(ペガサス)の替わりに仕入れた同社で最も近代的?な船でありすぐに沈むことはないだろうと、親には伏せておいたが、クルーズは大変楽しかった。
料理もエンターテイメントもギリシャ人船員によるギリシャの船である。
今世紀初頭、世界のクルーズ船社の多くはアメリカの巨大資本の傘下で活動、個性は薄れつつある。
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