September.09.2019
Spirit of Discovery/ 5
クルーズにおける現在のグローバル化は、実態は資本主義大国アメリカの進出である。
例えばキュナードやP&Oは英国ブランドを残してはいるが、あのようなメガシップでのクルーズを、古き英国人は好んでいない。
EU離脱の意思表示は、そのようなグローバル化の名のもと、自分たちの伝統文化が奪われようとしていることへの抵抗であろう。
SAGA Cruiseは1996年に創設され、翌1997年、元キュナードラインのSagafjordをSaga Roseと改名してオペレーションをスタートさせた。
2004年には元VistafjordのSaga Rubyをフリートに加え、クラシカルなスタイルの英国ブランドとしての地位を確立した。
2011年には引退したSaga Roseに代わり、Hapag-Lloydの名船Europe(3代目)を、Saga Sapphireとして就航させた。
同船の建造は、GermanyのBremer Vulkanであり、Spirit of Discoveryのドイツ建造に繋がったのではなかろうか。
ただBremer Vulkanは1996年に財政難から破産しており、最後の竣工は1997年にTEUに納めたコンテナ船であった。
かつて客船はその国の文化を示すものであった。SAGAのfleetの船籍は、語るまでもなくLondonである。
- Local time September 9 (Mon) 14:00