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October.17.2005

Hotなかにめし

JR稚内駅前に、”ひとしの店”という名の小さな食堂がある。
駅前食堂の雰囲気を今に伝えるこの店の看板は、昔も今も「かにめし」である。包み紙その調理方は時代を反映しつつも独創的である。
看板のタラバガニは、かっては北の海で豊富に獲れたから、贅沢なかにめしが考案されたのだろう。
玉ねぎを細かくみじん切りにして加えたバターライスのうえに、大きなかにの身がたっぷりのせられ、暖かなうちにいただく。数あるかにめしの中でも北国ならではの絶品であった。
現在のかにめし弁当は、花咲ガニの身をほぐし醤油で味付け、白いご飯にまぶしたもので、これはこれで待ち時間が短かく人気のようであるが、大きなタラバガニの身が入手困難になったという、裏事情があった。

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