June.29.2006
Clipper Odyssey
人々が洋上に出現した大都市で日々exciteする中で、high-society層を中心とした一部の人たちは大勢の中での煩わしさから逃れ、隠れ家のような空間で時を過ごしたいと考えた。
そんな要望に応えてくれるのが船客定員200名以下のboutique-classと呼ばれるクルーザータイプの客船だ。
そこには大掛かりな劇場やスポーツ施設はないが(小さなジムはあります)、いつどこでも自分用のスペースが用意されているのである。
派手なショーやイベントに代わって、航海中はデッキチェアで読書したり寄港地のlecture(レクチャー=講義、講演)に耳を傾け過ごすことになる。
求められているのは上質のサービスと時間であり、クルーズ上級者向きと言われるのもうなずける。
日本のクルーズ元年と言われた1989年、当時の昭和海運はいきなりこの小型高級船をつくり就航させてしまった。
モデルは当時世界で最高の評価を得ていたキュナード社のシーゴッデスであった。
乗船するや○○様と名前で呼ばれること、全室ツインベッド、バスタブ付きのセミスィート仕様のキャビン、そしてパレスホテルのバーテンダーがつくるカクテルのどれもが世界のトップレベルにあった。
おせあにっくぐれいすと名づけられた5,218tのこの客船は小回りの利く利点を活かし日本各地や南太平洋の島々を巡ったが、クルーズ創世の日本では早過ぎた。
就航わずか8年で海外に売船となる。
クリッパーオデッセイと改名されたこの客船は手入れが行き届き当時とほとんど変わらないままアメリカ人を乗せ日本にやって来るようになった。
本夏この船を丸ごとチャーターし、日本語、日本食で運航しちゃおうという企画があり、この度乗船する運びとなった。
今回はたくさんの著名な方々が乗船しそうなので、僕が書かなくてもいいだろう。
ゆっくり旅を楽しむつもりである。
度々、寄港頂き、有難う御座います。
このクルーザーは質的に豪華ですね。128名の乗客に対し、72名の乗務員と数字を見ただけでその豪華な内容は想像できます。「海の女神号」をモデルにしたと云うだけあって、優雅な顔をした船ですね、相当な高速船なのでしょう。この様な船が日本近海を疾駆しているとは驚きですね。
Posted at 2006.06.30 14:37.37 by エイブ
残念ながら14ノットです。(笑)
ノットは2倍して1割引くとおおまかな時速になります。
船尾に格納式のプラットフォームがあって、マリンスポーツを得意とします。
今回は搭載のゾディアックボートを使って、世界遺産である厳島神社(宮島)への上陸や釣りすることなどを考えているそうです。
Posted at 2006.06.30 16:21.30 by guy92
そうかー。「海の女神」は走り回らずに、優雅に海を歩くのですね。航海中は洒落た楽しい催しもあるのですね。
Posted at 2006.07.01 05:03.19 by エイブ