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December.31.2008

燃油サーチャージ

Explorations Cafe欧州の航空会社の多くは、オランダ・ロッテルダム市場のケロシン相場を参照し、燃油特別付加運賃を決定します。
一般に改訂は発券日ベースで4月、7月、10月、1月の各1日に実施されます。
燃油価格動向確認時期は2月、5月、8月、11月。例えば1月1日が改訂日となる場合、8月~10月までの直近3ヵ月の平均価格を11月に確認します。
この結果12月のケロシン平均値が1バレル60ドル弱であったとしても、オイルマネーに沸いた8月を含む10月までの平均値(約123ドル)が参照されます。
日本の航空会社は、同様にシンガポールのケロシン相場を参照します。(8月~10月の平均値=約115ドル)
 
今期、ルフトハンザ(Lufthansa)航空は12月20日発券分よりサーチャージ額を引き下げました。
なぜか今回の改定ではケロシン価格を110米ドル未満100米ドル以上としています。
外国航空会社の場合、市場相場は参照しますが、燃油特別付加運賃はそれだけで決まらないようです!!
 
ルフトハンザ航空を例にした燃油追加料金と税金・手数料の合計は次のようになります。

日本-欧州 燃油サーチャージ  

18,200円

×2
欧州内路線 燃油サーチャージ  

2,900円

×2
セキュリティチャージ(航空保険料)  

800円

×4
Air Passenger Duty(英国航空旅客税)

GBP 40.00

※5,010円

 
空港保安料(独)

EUR 6.55

※770円

 
空港施設利用料(日本)  

2,040円

 
旅客サービス料(英)

GBP 19.65

※2,460円

 
旅客サービス料(独)

EUR 29.14

※3,400円

 

 
ちょっとわかりづらいですが、燃油サーチャージ以外は発券時にユーロから換算されます。
 
次回の改定予定は4月です。
金融危機の影響で航空旅客が減少しているとは言え、夏の繁忙期の航空券発券を4月まで待つのはいかがなものでしょうか。
 
一方、クルーズ船社のサーチャージは、2009年分から撤廃の方向にあります。既に支払いを終えてる分についてもほとんどの会社が船内クレジットの形で返却しております。
無論原油価格が再び高騰すれば再徴収される可能性はありますが、そのガイドラインは1バレル65ドルのようです。

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