March.03.2012
2月13日(月) Port Charcot, Port Lockroy
Lemaire Chennel(ルメール海峡)は西南極半島とBooth Island(ブース島)の間の全長約7マイル(11.2km)、幅が5,250フィート(約1,600m)の非常に狭い水路である。風光明媚であるが断崖を崩れ落ちた氷河などが海峡に流れ込み、最も狭い地点では幅が700mともそれ以下とも伝えられ、氷の状態によっては通行不能となる難所である。
Port CharcotやPeterman Islandを目指す船はこのLemaire Chennelを通行(平均7knot)するために、スケジュールはしばしば変更される。
Port Charcot(ポートシャルコー)は西南極半島に沿って、Lemaire Chennelの西側を構成するBooth Island(ブース島)の西側にある小さな入り江である。
島はGentoo Penguin(ジェンツーペンギン)の営巣地であるが、他の島から迷い込んだAdelie penguin(アデリーペンギン)も確認できた。入り江には大小様々な氷山が流れ着くことからこれらをウォッチングするZodiac Cruiseは欠かせない。
午後はPort Lockroy(ポートロックロイ)に寄港、1962年までイギリスの基地として使われていた建物は南極条約に基づく記念物に指定され、今はイギリスの南極歴史遺産トラストが博物館や郵便局として運営して収益を史跡の改修に充てている。唯一南極を訪れたことを示すスタンプを押した郵便物が出せることからUshuaia(ウシュアイア)出港後間もない頃より寄港日時が予告されていた。(この届出と天候に恵まれたことが、のちにLemaire海峡を2往復することに繋がった。)
Port Lockroy(Goudier島)の上陸は一度に65人以下、45分間という制限があることから、Zodiac Cruiseではペンギンのコロニーやナガスクジラの骨(Wiencke島)なども見学した。一際目を引く鯨の骨格は、冬に吹き飛ばされ離れてしまったものを毎年夏に再構築しているらしい。Expedition teamは氷山の下にアザラシの群れを発見したようだ。