March.06.2012
2月14日(火) Peterman Island, Paradise Bay
南極旅行を終え2週間が経過しようとしているが、未だにレポートをまとめることができない。
何故ならクルーズ中は考える余裕もなく次々と目に飛び込むものに夢中であったが、そこに秘められた南極からのメッセージは奥深く、我々もまた商業クルーズに参加したからには、そのメッセージを少しでも伝える義務がある。
それが例えオゾンホールによる強い紫外線と乾燥した空気により荒れた肌をフランスの人気ブランドCaritaの船上Spa※2)でtreatmentを受け蘇らせたというような些細な事であっても、見逃してはならない。
再びLemaire Chennelを通り、Peterman Island(ピーターマン島)に上陸する。
Nature Guideと共に探索の機会が設けられ、漠然とIce fieldと思っていた南極にも苔の類や雪藻(スノーアルジー)と呼ばれる微生物が存在することを知る。氷を彩る雪氷藻類は夏に氷が解ける融雪期に現われ、ここにも地球環境の変化が感じられる。気温の上昇が降雪を招きコロニーを壊滅させ海氷の後退が漁場を喪失させたというBill Fraser氏の研究論文を肯定するように、ジェンツー以外のペンギンを見たいという声が漏れる。Gentoo Penguin(ジェンツーペンギン)はアデリーペンギン属の中で最も北に分布、ピーターマン島は最南端の営巣地である。
本クルーズもPeterman Islandの付近がもっとも南緯に位置していたことから、後日それを記念するCaptainのSign入り証明書が発行された。
玄武岩質のdyke(地層を垂直かそれに近い高角で貫く板状の岩体のこと)にアデリーペンギンのコロニーを発見、Nature Guideはその隣で一見ペンギンと見間違うキバナウの巣に注目した。親が嘴(くちばし)にくわえた餌を持ち帰り、雛に与える瞬間が見れるかもしれないからだ。
明日はSouth Shetland islands(サウス・シェトランド諸島)を巡り南極収束線に向かうため、南極半島への上陸は今日が最後になる。
Valentine’s dayにふさわしく、南極半島に於いて最も美しいといわれるParadise Bay(パラダイスベイ)に着いたのは夕刻を回り、母と下船したのは19時頃であった。 
12日の下船を見送った母もこれで念願の南極大陸への上陸を果たし、Le Borealの全ての乗客が南極大陸に足跡を記したことになる。
誰が望んだか雪が散らつき始め、本船に戻るZodiacではChampagneが振る舞われた。
カメラの演出のためであることは疑う余地もないが、なかなか気が利いているではないか。
※2)Spaは予約制であるが、上陸の合間を利用し予約した。
料金はボディtreatmentとフェイシャルの1時間コースで90EURO、リーズナブルである。
チップは15%程度を現金で渡すのがフランスの習慣であるらしい。
サウナを含むプログラムを選択した場合は、営業時間内の予め予約された時間までにサウナ(無料)を利用し、次のステップ(treatment)に移る。 続きを読む