June.06.2019
Peace Boat’s 101st Gloval Voyage/ Day47
日本に暮らす私たちがアウシュビッツで学び、船内にて報告、発表を行うにあたり、当時の日本も加害国であったことを真摯に受け止め、検証することは避けて通れない。
日本の歴史の授業では、近現在史を学ぶ時間数はとても少なく、日本が加害国であることを理解している人も多くないのが実状で、日本がかって支配した国々の遺構を訪ねることなど殆どないが、韓国にも、※1)西大門(ソウデムン)刑務所という、朝鮮の人たちを投獄しようと作られた施設があり、その仕組みも似ているという。
※1)西大門刑務所を検索すると、日本軍に対する説明よりも民主化運動を弾圧した歴史を説明した比重が相対的に少ないとの指摘もあり、政治的な反日感情に惑わされず、お互いを理解するきっかけに訪れてもらいたいと前向きに考える韓国の若者も多いことがわかる。
戦後占領軍が行なった、何でも日本が悪いとの刷り込みへの反動から、※2)日本は素晴らしい国だとの教育に熱が注がれるようになり、戦後立て直しを図ったとの自負もある、船客の約7割を占めるシニア層からは、この問題に触れることは反発もあろうが、今一度、日本を見つめ直してもいいんじゃないだろうか。
※2)東京オリンピックや大阪万博開催の傍で、街の模型店には戦艦大和や武蔵、ゼロ戦などのプラモデルが並び、それらの活躍を題材とした劇画に少年たちは目を輝かせた。
人物伝では、連合艦隊司令長官の山本五十六などが人気であった。
僕自身、疑問に感じていたことに、戦後の日本の組織人は耐えることを美徳とし、「戦地に行ったら」という例えを好み、教育と称してしごき、制裁を行うなどの行為は、実際には戦地経験などない先輩たちの仕業であった。
仕事ができなくても、要領のいい者が出世する社会が健全であるはずはなく、好景気は続かなかった。
あらゆる国籍の方々が集まった船内では、言葉や表現への配慮も必要である。
故に私たちは船に戻ってから、日々朝から深夜までこの問題を含め討議を繰り返し、時間を費やしてきた。
第二次世界大戦においてドイツ帝国と同盟を結んでいた大日本帝国は、アジア、太平洋地域において何をしたのか、日本が辿った道のりとも向き合わなければ、アウシュビッツはただの観光旅行であるという共通認識のもと、敢えて約3割の若者に向け、メッセージを発することにした。
このことに対し、ピースボートが洗脳したと風潮する人が出れば、それはヘイトスピーチであり、根拠なく同調することは、我々が知るホロコーストの時代への回帰である。
- Local time June 5 (Wed) 14:00
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